M&Aとは
M&Aとは、『Mergers(合併) and Acquisitions(買収)』の略で、企業間の合併・買収をいいます。企業が成長や安定、さらには未来への継承を実現するための戦略的な手法のひとつです。一般的に、企業間の合併・買収だけではなく、ある事業部だけの譲渡(一部事業譲渡)や資本提携(株の譲渡・相互保有)なども含めた、広角的な提携も含んでいます。
平成18年の中小企業庁の発表によりますと、毎年30万社近くの中小企業が廃業をしており、このうちの約25%は後継者難による廃業とされており、事業を未来へバトンタッチしていくことがいかに難しいことであるかがうかがえます。このような後継者難の中小企業においても、M&Aはきわめて有効的な選択肢となりえるのです。
M&Aには、さまざまな実行手法があります。株式の売買による事業譲渡が主流となってはいますが、企業の現状(企業価値や保有資産など)に応じて、フレキシブルに考えるべきでしょう。
M&Aというと、悪しきイメージが先行しているようですが、大切な従業員を守りながら会社を安定させ、次の世代へと引き継いでいくためには、M&Aを理解し、正しい知識を身につけることも、経営陣にとってはとても重要な職責ではないでしょうか。